新卒採用、その情報いつどこで出しますか?

いいコンテンツやいい情報というのはどういうものでしょう?

どのようなものにも言えることですが、「いい」という単語は文脈や状況によって変わります。自分にとって「いい」だったとしても、相手やターゲットに対しては「いい」にならない可能性もありますよね。 もちろん、この辺りは誰しも考えることでしょう。

ですが、同じターゲットに同じ情報を出しても、共感してもらえるかどうかは環境によって変わります。

例えば、お昼ゴハンをお腹いっぱい食べた後に美味しそうなゴハンの写真を見せてもあまり訴求力がないですよね?

これを人材採用に置き換えてみてください。

会社にはこれまで築き上げてきた歴史があります。一般の方にはあまり知られていませんが、本社周辺の地域ではちょっとした有名企業です。業界では比較的新しい取り組みも行っています。

そこで、この歴史をぜひ学生に知ってほしい。
この企画をどこで、どのタイミングでリリースするべきか。
まず外すのは、出会いとなる可能性の高い合同企業説明会です。

御社を知っている学生であれば、有効な手段かもしれません。ですが、合同企業説明会は偶発的な出会いを誘発する場として捉えるべきだと考えます。

学生側もできるだけ多くの企業と接点を持ちたいと考えていますから、とんでもなく感動的なショートストーリーが一目でわかるような企画ならばいいと思いますが、短時間でインパクトを残すようなタイミングには不向きです。

社史は重厚なストーリーになるようなコンテンツですので、もっと理解が深まった状況で情報を出すべきだと考えています。

このように情報を受け取る場やタイミング、情報のカタチ(リーフレットなのかスマホなのか?)などあらゆる環境を想定します。

その環境が限定的に絞り込むことができ、ターゲットも絞り込めるほど、有効な採用ツールを生み出すことができます。

情報は内容やヴィジュアルだけでなく、受け手の環境も考えてデザインされることをお勧めします。

筆者について

斉藤 徹

Webディレクション/UIデザイン/IA。 企業サイト・採用サイトを中心に制作、企業の広報業務のお手伝いをしています。 学生時代は建築計画/環境行動学/子どもの環境行動/学校建築。 Webと環境行動をテーマに模索中。

関連記事