人事・採用担当者は学生のWebサイト閲覧の動向を把握するべき
数年前に比べ、企業にWebサイトがあるのは当たり前になってきました。
「ないからつくろう」と制作した会社も多いのではないでしょうか?
あまり意識して制作しなくても、社名+地域で検索すれば表示されますし、問題なく使えているように思われるかもしれませんね。
ですが、ここ数年でWebサイトの使われ方が大きく変わっているのをご存知でしょうか?
それはスマートフォンの存在です。
「スマホサイトでしょ?レスポンシブ対応してるから大丈夫。」という風に完結してしまっているのであれば落とし穴にはまっているかもしれません。
スマートフォンの登場で変わったのは見た目の部分だけではありません。 会社のWebサイトにアクセス解析が組み込んであればぜひ見ていただきたいのですが、PCで閲覧したユーザ当たりのPV数とスマホで閲覧したそれ(GoogleAnalyticsでは訪問別ページビューにあたる数値です)を比較してみてください。 スマホの方が平均1ページ以上少ないはずです。
これは、スマホの方が画面が小さくて使い辛いからという単純な理由だけではありません。
スマホユーザは瞬間的にその場で知りたい情報を検索する傾向があります。
(Googleではこの傾向をmicro momentというキーワードで取り扱っています。興味のある方は調べてみてください。)
検索エンジンの精度も上がり、キーワードに対して必ずしもサイトのトップページか表示される訳ではなくなりました。
学生も検索してトップページから順番に情報を閲覧していってくれるとは限らないのです。
時計型 をはじめとするウェアラブルデバイスも発売され、ネットサーフィンのような巡回する行動がますます減っていくことが予想されます。
学生は特にPCではなくスマホで情報を収集することに慣れていますので、それに対応した「情報の整理」と「情報の組み立て」をもう一度見直さなければなりません。
自社のWebサイトをしっかりと構築し、ノウハウを蓄積することが、採用の流れをつかみ、ナビサイトや合同企業説明会からの集客もしっかりと行えるようになっていきます。
筆者について
- 斉藤 徹
- @_ebaw
Webディレクション/UIデザイン/IA。 企業サイト・採用サイトを中心に制作、企業の広報業務のお手伝いをしています。 学生時代は建築計画/環境行動学/子どもの環境行動/学校建築。 Webと環境行動をテーマに模索中。