中小企業が採用活動に力を入れる2つのメリット

新卒採用・中途採用に限らず、人材の問題はどの企業にとっても会社の行く末を左右する大切な要素です。
「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の中で「ヒト」だけが他のものとは異なります。 「モノ」「カネ」「情報」はそれを使う「ヒト」によって、有益にも無益にもなってしまいます。
しかし採用活動は優秀な人材を確保するだけではありません。
その過程で強い波及効果が期待できます。

採用活動による社内への影響

営業や折衝をしていると、先方と御社のホームページが話題になることもあるでしょう。お付き合いが浅いお客様ならなおさらです。
優秀な社員はこのようなことを見越して、自社のホームページをチェックしているものです。
社員が最も興味を持ってチェックするコンテンツ、
それは採用情報です。
採用情報には会社に関するメッセージが多く盛り込まれています。
例えばよくある【求める人物像】。これは企業が成長する過程で緩やかに変化して行きます。内部では「わかっているはずのこと」と省略されがちな内容も、採用向けにわかりやすく表現されています。
他部署の社員インタビューなどもありますので、社員が会社の現在を知るには非常にわかりやすいコンテンツです。
また、経営者はそれを逆手に取り社員にメッセージを送ることも想定します。
採用ツールは社内に向けても重要なメッセージとなります。

採用活動による営業活動

御社のことを知らない方に営業することはとても難しいと思います。会話のきっかけすらつかめないこともしばしばです。しかし、会社の認知度は一朝一夕で上がるものではありません。異業種のお客様なら更に困難になります。
採用活動には見落とされている、大きなチャンスがあります。
「就職活動している方々は、しばらくすると多くの方が他社の社員になられる」
ということです。
直に顧客と接点を持たない企業や特定の企業のみとしかお取引がない企業にとって、採用活動は、御社のことを伝えることができる大事な接点と言えます。
採用活動は、御社を知り得ない人(学生や他企業の採用担当者)に、どのような企業なのかをアピールする場です。
しかも学生さんを始めとする応募者の方々は、自ら一生懸命に御社を知ろうとしてくれます。内定を勝ち取ろうとしてるのですから、その企業研究も好意的に行われます。]

  • 採用になったヒト
  • 残念ながら不採用になったヒト
  • 会社説明会に参加してくれたヒト
  • 合同説明会に参加してくれたヒト
  • 企業研究してくれたヒト
  • 採用ツールを目にしてくれたヒト

全てが御社を知ってくれます。
採用活動は重要な顧客接点となります。

いい採用活動は企業の困ったを解決します。 ルーチンワークになりがちな採用活動を今一度、見直してみる価値は十分にあるのではないでしょうか。

筆者について

斉藤 徹

Webディレクション/UIデザイン/IA。 企業サイト・採用サイトを中心に制作、企業の広報業務のお手伝いをしています。 学生時代は建築計画/環境行動学/子どもの環境行動/学校建築。 Webと環境行動をテーマに模索中。

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